BTSはなぜグラミー賞を獲れないのか?選考の裏と2026年完全体の勝算

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BTSはなぜグラミー賞を獲れないのか?選考の裏と2026年完全体の勝算
BTSはなぜグラミー賞を獲れないのか?選考の裏と2026年完全体の勝算
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🎵 BTSはなぜグラミー賞を獲れないのか?選考の裏と2026年完全体の勝算

米ビルボードのメインシングルチャート「Hot 100」で幾度も首位を獲得し、世界中のスタジアムを満員にし続ける韓国発の世界的スーパースター、BTS。しかし、音楽界最高峰の栄誉とされる「グラミー賞」においては、複数年にわたるノミネートを果たしながらも、いまだ蓄音機型のトロフィー(グラモフォン)を手中に収めていません。世界的なメガヒットを連発しながら、なぜ彼らはグラミーの壁を越えられないのか。その背景には、単なる楽曲の優劣にとどまらない、米音楽産業の分厚い構造的障壁が存在します。

兵役を終えたメンバー全員が集結し、本格的なグループ活動を再開させた2026年現在、音楽シーンの関心は再び「完全体BTSによるグラミー再挑戦」へと注がれています。なぜBTSはこれまで受賞を逃し続けてきたのか、レコーディング・アカデミーの閉鎖的な選考システム、ファンの熱狂と米メディアの冷遇、そしてこれからの獲得可能性まで、取材現場と業界データをもとにその深層を解剖します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:BTSが受賞を逃し続けた最大の要因は、レコーディング・アカデミー会員の高齢・白人男性中心の人口動態と、ポップ/ボーイズグループに対する根強い軽視にある。
  • 要点2:圧倒的な世界的商業実績にもかかわらず、視聴率やSNSの話題性だけを利用する「視聴率搾取(View Bait)」への批判と、非英語圏発のポップカルチャーに対する見えないガラスの天井が立ちはだかってきた。
  • 要点3:兵役を経て個々の音楽性を深化させた7人が揃う2026年、アカデミー側の会員多様化改革と相まって、主要部門を含む悲願の受賞へ向けた現実的な勝算が高まっている。

【2026年最新検証】BTSがグラミー賞を受賞できない3つの構造的要因

世界中で社会現象を巻き起こし、商業的にも批評的にも類を見ない成功を収めながら、BTSがグラミー賞を手にできない現実に対し、多くの音楽ファンが「なぜなのか」という疑問を抱き続けてきました。この問題を読み解くには、米音楽界の歴史的な権力構造と、主催団体であるレコーディング・アカデミーの特異な選考体質を直視する必要があります。

取材データと米音楽業界関係者の証言を総合すると、受賞を阻んでいる壁は主に次の3点に集約されます。

第1に、グラミー賞の保守的な選考基準とアカデミー投票会員のバイアスです。グラミー賞は、ビルボードのように売上やストリーミング再生数などの「客観的数値」で順位が決まるアワードではありません。約1万2000人規模のレコーディング・アカデミー所属クリエイターによる「同業者投票(ピア・ボーティング)」によって決定されます。この投票母体は長年、アメリカ在住の年配・白人・男性ミュージシャンが多数派を占めており、古典的なロック、アメリカーナ、ジャズ、カントリーなどを「真正な音楽(Authentic Music)」と尊ぶ傾向が色濃く残っています。

第2に、「ボーイズグループ」および「ダンスポップ」への根深いジャンル的偏見です。米ポピュラー音楽史を振り返ると、バックストリート・ボーイズやイン・シンク、ワン・ダイレクションに至るまで、時代を象徴したメガヒット・ボーイズグループはいずれもグラミー主要部門はおろか、ジャンル別部門ですら冷遇されてきました。「十代の少女たちに消費される商業主義的なプロダクト」というステレオタイプなラベリングが、BTSに対しても無意識のうちに適用されていた事実は否めません。

第3に、レコーディングアカデミーにおける人種問題と非英語圏カルチャーに対するガラスの天井です。ヒップホップやR&Bといった黒人発祥の音楽ジャンルに対しても、グラミー賞は長年「主要4部門(最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞)では正当に評価しない」とザ・ウィークエンドやドレイクらトップアーティストから激しいボイコットを受けてきました。英語圏外であるアジア発信のポップグループが、米国の伝統的音楽エリートたちの権威であるグラミー賞で頂点に立つことには、想像以上に重い人種的・言語的ハードルが存在していたのです。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:hips.hearstapps.com)

ノミネート歴代の軌跡と投票の仕組み|『Dynamite』『Butter』で何が起きたのか

BTSが歴史の扉を激しく叩き続けたグラミー賞のノミネート歴を振り返ると、彼らがいかにあと一歩のところで煮え湯を飲まされてきたかが浮き彫りになります。とりわけ世界を席巻した2021年から2023年にかけての選考過程には、グラミー賞独特の政治力学が露骨に反映されていました。

2021年の第63回グラミー賞において、全米1位を獲得した『Dynamite』が最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞にノミネートされた際、世界中がアジア系グループ初の受賞を確実視していました。しかし、実際に受賞を果たしたのはレディー・ガガとアリアナ・グランデの『Rain on Me』でした。翌2022年の第64回でも、10週にわたり全米1位を独占した『Butter』が同部門にノミネートされたものの、ドージャ・キャットとシザの『Kiss Me More』に敗れています。

ここで重要なのが、グラミー賞の審査員投票の仕組みです。会員は自らの専門分野外の部門にも一定数投票できるシステムになっており、普段K-POPや現代のグローバルポップスを聴かないロックやクラシック部門の高齢投票者が、「名前を知っている著名な大御所アーティスト(ガガやアリアナなど)」に安易に投票してしまう現象(ネームバリュー効果)が指摘されています。

対象年・楽曲ノミネート部門・選考結果実際の受賞者・作品編集部の分析・敗因の背景
第63回(2021年)
『Dynamite』
最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞
【結果:落選】
レディー・ガガ & アリアナ・グランデ
『Rain on Me』
Billboard Hot 100初登場1位の実績も、グラミー本流である米国スター同士のメガコラボの前に知名度・組織票で及ばず。
第64回(2022年)
『Butter』
最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞
【結果:落選】
ドージャ・キャット feat. シザ
『Kiss Me More』
全米首位通算10週の金字塔を打ち立てるも、批評家受けの高い米女性R&B/ポップの勢いに屈する形となった。
第65回(2023年)
『My Universe』
『Yet To Come』ほか
同部門、最優秀ミュージック・ビデオ賞、最優秀アルバム賞(参加)
【結果:落選】
サム・スミス & キム・ペトラス
『Unholy』 ほか
コールドプレイとの共作を含め3部門にノミネートされる快挙も、ジェンダー多様性を象徴する衝撃作『Unholy』の社会的インパクトが優先された。

【実態検証】「視聴率稼ぎ」批判とステージで圧倒したBTSのプライド

授賞式をめぐる実態として、米韓メディアやファンの間で激しい議論を呼んだのが、グラミー賞の視聴率BTS出演効果とアカデミー側の露骨な編成手法でした。

近年のテレビ離れに伴い、グラミー賞授賞式の全米視聴率は歴史的な低迷を続けていました。その中で、世界中に数千万人規模の熱狂的ファンベース「ARMY」を持つBTSの存在は、視聴率とSNSインプレッションを劇的に引き上げる切り札として重宝されたのです。

放送局のCBSやアカデミー側は、BTSのパフォーマンスや受賞発表を中継番組の終盤まで引っ張り、プロモーション映像に彼らの姿を多用しました。しかし、蓋を開けてみればBTSがノミネートされたポップ部門は、本放送前のプレテレキャスト(事前プレミアセレモニー)で早々に発表され落選。この扱いに激怒したファンコミュニティから「#Scammys(詐欺のグラミー)」というハッシュタグが一斉にトレンド入りし、ARMYによる抗議とネットの反発が全米のメディアでも大々的に報じられました。

「自分たちの数字や話題性だけを利用され、正当なトロフィーは与えられないのか」という不満が渦巻くなか、BTSが見せたのはステージ上での圧倒的な実力行使でした。第64回授賞式で披露された『Butter』のスパイアクション風パフォーマンスは、生中継を観ていた全米の音楽関係者を息をのませました。米ローリングストーン誌が「グラミー史上最も偉大なパフォーマンスの一つ」と絶賛し、会場のビリー・アイリッシュやオリヴィア・ロドリゴらトップスターたちが総立ちで拍手を送った光景は、トロフィーの有無を超えて彼らの卓越した実力を証明する瞬間となりました。

授賞式後のV LIVE(ライブ配信)で、リーダーのRMが「正直、賞が欲しかった。悔しいけれど、僕たちの本質は何一つ変わらない」と率直な悔しさを吐露しながらも前を向いた姿は、ファンの結束をより強固なものにしました。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:lookaside.instagram.com)

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「全米1位=グラミー確約」の錯誤

ネット上の言説や知恵袋、SNSの議論において、BTSとグラミー賞を巡る誤解がいくつか定着しています。事実関係を客観的に精査し、その盲点を正す必要があります。

1つ目の誤解は、「ビルボードチャートで1位を獲り続ければグラミー賞を獲れるはずだ」という前提です。前述の通り、ビルボードは「売上・ストリーミング・ラジオ放送回数」を集計した市場の鏡ですが、グラミー賞はあくまで「業界内部の芸術的評価」を標榜する主観的アワードです。歴史上、マイケル・ジャクソンの歴史的名盤『Bad』が主要部門を逃したり、マライア・キャリーが年間最多ノミネートされながら全敗した事例があるように、メガヒットが必ずしも受賞を意味しないのがグラミーの冷徹な現実です。

2つ目の誤解は、「ファンのストリーミング運動(大量購入)が審査員に嫌われた」という言説です。一部の米保守系音楽メディアは、ARMYによる組織的な購買行動を「チャート操作的である」と批判的に取り上げました。しかし、アカデミー会員の投票動機を調査した米音楽社会学の研究によれば、審査員の大半はそうしたファンコミュニティの動向自体を深く把握しておらず、単に「自身の音楽的嗜好」「業界内のコネクション」「楽曲が放つオーガニックなメッセージ性」を基準に一票を投じています。ファンの熱狂を直接の落選理由に結びつけるのは論点のすり替えと言えます。

3つ目の誤解は、「グラミー賞を獲れなければ、世界最高のアーティストとは呼べない」という固定観念です。今やグラミー賞の権威失墜は欧米でも公然と議論されています。ドレイクは作品のノミネートを辞退し、カニエ・ウェストは過去にトロフィーに小便をかける動画を投稿して抗議しました。非白人や新世代のアーティストたちの多くは、「旧態依然とした白人主導の組織に認められること」を成功の絶対的指標とはみなさなくなっています。

【プロの結論】ポピュラー音楽社会学から読み解く「グラミーの壁」の本質

なぜBTSはグラミー賞を獲れなかったのか。この問いを文化社会学の視点から掘り下げると、「英米中心主義(アングロ・サクソン・ヘゲモニー)の防衛本能」という構造的真実が浮かび上がります。

20世紀以降、世界のポピュラー音楽はロンドンとニューヨーク、ロサンゼルスを中心軸として回ってきました。アジアの言語を操り、ソングライティングからダンス、ビジュアルストーリーテリングまでを完璧に統合したハイブリッドなカルチャーが、欧米のポップシーンを商業的に完全に支配したことは、伝統的な音楽エリートたちにとって計り知れないカルチャーショックでした。

グラミー賞がBTSに与え続けた「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞へのノミネート」という枠組みは、彼らの存在を無視できないまでに大きくなったことを認めつつも、決して「主要4部門の牙城(本丸)」には踏み込ませないという、無意識の門番(ゲートキーパー)機能が働いた結果と解釈できます。

ここで重要なプロの判断基準として、以下の整理が提示できます。

【グラミー賞の評価を絶対視すべきではない人】
音楽のグローバルな多様性、パフォーマンスの総合芸術性、そしてファンとの有機的な連帯に価値を見出すリスナー。グラミー賞はあくまで「アメリカの一音楽業界団体の私的アワード」に過ぎず、BTSが築き上げた文化的金字塔の価値を左右するものではありません。

【グラミー賞の動向を引き続き注視すべき人】
欧米の文化機関がいかにしてアジア系カルチャーを包摂し、自らの人種的・制度的バイアスを変革していくかという「文化の脱植民地化プロセス」に関心があるウォッチャー。BTSがこの壁を打ち破る瞬間は、音楽史にとどまらない社会的メルクマールとなるからです。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:cdn-ak.f.st-hatena.com)

兵役を終えた「完全体」の再始動|2026年グラミー再挑戦の展望と勝算

2023年冬までに全メンバーが兵役に就き、2024年のジン、J-HOPEの除隊に続き、2025年にはRM、SUGA、ジミン、V、ジョングクの5名が無事に国防の義務を満了。全員が揃ったBTSは、2026年、グループとしての活動を本格的に再始動させました。

この充電期間は、グラミー賞への再挑戦において極めて有利に作用しています。空白期間中、メンバーそれぞれが発表したソロアルバムは、ビルボードチャートを席巻しただけでなく、音楽批評メディアからも極めて高い評価を獲得しました。RMのオルタナティブな知性、ジョングクの本格ポップスターとしての完成度、SUGAの重厚なプロデュース能力など、各自の音楽的アイデンティティが世界に認知されたことで、「作られたK-POPアイドル」という欧米の偏見は完全に過去のものとなりました。

さらに、レコーディング・アカデミー側も変化を余儀なくされています。近年、アカデミーは数千人規模で世界中の若手クリエイターや女性、非白人アーティストを新規投票会員として招待し、急速な世代交代を進めています。旧来の保守的な選考体質は確実に薄まりつつあります。

BTSの完全体2026年受賞の可能性は、過去のどの時点よりも現実味を帯びています。成熟した大人のアーティストとしてカムバックを果たす彼らが、世界の不条理や自己回復をテーマにした深みのあるアルバムを提示したとき、アカデミーはもはや彼らを「ポップグループ枠」に閉じ込めておくことはできません。最優秀ポップ部門のみならず、主要部門である「最優秀アルバム賞」や「最優秀レコード賞」での堂々たるノミネートと受賞が現実的な射程に入っています。

【bts グラミー賞 なぜ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:BTSはグラミー賞に通算何回ノミネートされ、受賞歴はあるのですか?
A1:BTSはグループおよび参加楽曲を含め、グラミー賞において通算5回以上のノミネート実績を持っていますが、これまでに本賞を受賞した実績はありません(無冠)。第63回(2021年)の『Dynamite』、第64回(2022年)の『Butter』、第65回(2023年)のコールドプレイとのコラボ曲『My Universe』などが最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞にノミネートされましたが、いずれも受賞には至りませんでした。

Q2:世界的メガヒットとなった『Butter』が受賞できなかった決定的な理由は何ですか?
A2:ビルボードチャートを10週連続で制覇するなど商業的実績は圧倒的でしたが、グラミー賞は売上ではなく会員による主観投票で決まるためです。当時の対抗馬であったドージャ・キャット&シザの『Kiss Me More』が全米ラジオ局で長期間ヘビーローテーションされ、米国内の批評家筋から高い芸術的評価を得ていたこと、そして投票会員に依然として残るダンスポップ/ボーイズグループへの偏見が影響したと分析されています。

Q3:兵役を終えたBTSが、2026年以降にグラミー賞を受賞できる可能性はありますか?
A3:獲得の可能性は十分にあります。ソロ活動を経て各メンバーの音楽的自立と評価が確立されたこと、兵役を終えてグループが音楽的・人間的に円熟期を迎えたこと、そしてレコーディング・アカデミー会員の世代交代と国際化が進んでいることが大きな追い風となっています。過去のキャッチーなダンスポップ路線を超えた、アーティスト性の高い作品を提示できれば、主要部門での受賞も十分に期待されています。

まとめ:音楽の真価は蓄音機のトロフィーを超えて未来へ向かう

BTSがグラミー賞を受賞できない理由を探る作業は、彼らの実力不足を証明することではなく、むしろアメリカの伝統的な音楽制度が抱える制度的疲労や人種・文化的な保守性を浮き彫りにするプロセスでもありました。

彼らが世界中の何千万人もの人々の孤独を癒やし、国境や人種、言語を超えて熱狂的な連帯を生み出してきた事実は、黄金の蓄音機トロフィーが一つ棚に並ぶかどうかで揺らぐものではありません。すでにBTSは、賞の有無など超越した歴史的レガシーを音楽史に刻み込んでいます。

しかし同時に、2026年に全員が揃って再び世界の頂点へと歩みを進める彼らが、自らの手でグラミーの厚い扉をこじ開ける瞬間を見届けたいと願うのも、世界中のファンの偽らざる本心です。成熟した「完全体」として放たれる新たな音楽が、欧米中心主義の最後の牙城をどのように揺るがしていくのか。BTSとグラミー賞を巡るドラマは、まだ終わっていません。 (出典: bts グラミー賞 なぜ(Yahoo!ニュース)

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